取捨選択 -my choice-

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zoom RSS 行政に任せるべきこと、自分達で手を動かさなければいけないこと。

<<   作成日時 : 2011/09/15 01:40   >>

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東日本大震災を契機にボランティアに従事する機会のあった方も多いだろう。私も2日間だけだったが南三陸町と気仙沼市でそれぞれ1日ずつお手伝いしてきた。非常に有意義な時間だったと思う。
でも、ラジカルに言ってしまえば、本来それらは行政に任せるべきことだ。世間の感心が高ければ尚更。私たち、少なくとも会社に勤めている人間は本業でしっかり稼いでその分多く税金を納め、行政が使えるお金を増やせるように資するべき。各々がそれぞれの専門分野でクオリティの高い仕事をして、通貨がその仕事の価値の橋渡し役という、経済発展の原理原則に沿った話。
もちろん、だからといってボランティア活動が無意味という訳では全く無い。私たち一般の納税者にとって、「行政」という、どこかボヤッと他人事のように聞こえる媒体を通してどんなことに自分たちの収める税金が使われているのか、それを実感してまた本業でパフォーマンスを上げる心のエンジンとしては非常に有効だからだ。

さてこんなことを言っておきながら、私は会社勤めの傍ら、パートタイムNPOにも所属して様々な事情で親と一緒に住むことができない子供たちの住む児童養護施設の環境改善支援もお手伝いしている。なぜなら行政の手が及びにくい以下の2つの理由があるから。
@子どもには選挙権が無い
全国の児童養護施設には約3万人の子ども達がいる。だけれども、子どもには選挙権が無い。親やそれに準じる立場の人に養育されている子どもなら、まだそういった人たちが代理人となって子どもたちの利害を政治に反映してくれるかも知れないが。殆ど票にならない弱者には、残念ながら政治家が手を貸すインセンティブは働きにくい。
A投資に対するリターン測定が非常に難しい
当然彼らも、他の子どもと変わらずに等しく日本の将来を担う立場だ。子ども養育・教育への投資は短時間で測定することは難しいため、頻繁にある選挙で世間のウケを常に狙わなければいけない政治家はなかなか手を出せない。しかしだからといっておざなりにすると、確実に、ボディーブローのように社会全体にダメージが来る。

とまあ、真面目っぽいことを述べておきながらこんなこと言うのも気が引けるが、実はもう一つあって、それが一番大きな理由だったりする。
Bご縁があったら
上記2つを満たす支援対象には他にもあるだろうし、世の中にはもっともっと大変な状況もたくさんあるだろう。だけれども、肝心な実効性というべきか、支援というのは相手があってこそ話なので、色々なご縁があって支援先候補が見つかり、その相手から了解して頂けたというのは見過ごせないインパクトである(※)。できることから、足元から、ちょっとずつ。

→まとめると、Bが最初にあって、それを検証した結果@やAといったパートタイムならではの強みが生かせる分野であることが分かったので、GOサインになったという流れ。

社会全体の利益を最大化する役割は、一義的には政治家にある。しかしその政治家も所詮は選挙民が自分の利害を念頭に選出している以上、彼らの政策はマクロで見た”べき論”とはどうしても乖離が生じる。且つ、「サルは木から落ちてもサルだが政治家は選挙に落ちたらただの”人”」とも揶揄される通り、彼らには政治でメシを食い続けなければいけないインセンティブが強く働く(=前述の通り選挙の度に世間ウケを狙わなければならない)。
ここをカバーするのは、政治活動以外から主な収入を得ている、我々1人1人の一般の有権者しかいない。力関係が政治と独立していて(厳密には密接しているのだけど、少なくとも政治を本業としている方々よりは遥かにその色は薄い。)、たとえ目先の国民ウケは悪くてもやるべき対策を腰を据えてやることができる。その地道なアクションの成果の最大の受益者もまた、間違いなく我々であるから。

※「支援相手からの了解」に違和感がある方は、おそらく前提として心のどこかで「支援してやってる」気持ちがあるのだと思う。相手の立場を無視した支援は、時に”支援しないほうがマシ”とも言える状況を作り出す。支援なんてそもそも自己満足以外の何者でも無いけど、そこに支援対象者の方の真の満足度も伴っていたほうが、はるかにその自己満足が高くなることは言うまでも無いだろう。

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