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zoom RSS リスクは金なり

<<   作成日時 : 2011/12/05 03:13   >>

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リスクは金なり (講談社文庫)
講談社
2011-07-15
黒木 亮

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ノンフィクションの金融ドキュメンタリー。著者は都市銀行や証券会社でプロジェクトファイナンスなどの融資に関わっていた人物。

最初に総論を言うと、同じ金融業界に身を置く私にとってはハードナレッジ・スキル面で一定の示唆はあったものの、400近いページ数の割には中身が少し物足りない印象だった。タブロイド紙に過去に掲載された記事の総集編でもあったので重複も少なからずあったし、まとまりが無いのも確か。色々な表現で語られている著者の金融業界での経験は決してそこまでユニークなものではないし、おそらく学生時代に箱根駅伝に出場したという経歴が出版社などの興味を引いたのだろうか。

なので、逆に言うと箱根駅伝に出るためにつぎ込んだ労力や、その間も英語を含めて語学にストイックに取り組んだ姿は大いに参考にった。というよりか、「練習は嘘をつかない」という昔ながらの名言にまた一つ確証を持たせてくれる。一昔前の銀行は今以上に体力勝負と言われていたようだが、業務に追われながらも著者が将来を見定めながら自己投資ができたのもこういった鍛錬のおかげなんだろう。

惜しむらくは、(余計なお世話かもしれないが)著者が40歳前半で業界をリタイアしてしまったことだろうか。過去の経験をもとに経済小説を書く人は他にも少なくないだろう。金融業界にとどまってまた新たなリスクテイカ−になっていたほうがエッジが効いていたかもしれない。日本の政治についても後半部分で問題提起がなされているが、おそらくこの本の読者層にとってはno newsな内容だろう。必要なのは「その問題をどうやって解決するか?」である。

とまあ、友達に薦められたこともあって期待値が高かった分色々批判が多くなってしまったが(笑)、日記調で手軽に読めるのでさらっと読んでおいて損はないと思う。


P.S.
一般論だが、過去の業務経験(特に金融、コンサルなど)を飯のタネにしている人の、元同僚の感想が是非知りたい。「こんな経験、うちの会社じゃフツーだろ」なのか、「そう、あいつはすごかったんだよ」なのか。世間ウケしそうなネタだけだったら、おそらく私の世代も暴露系含めてそこそこ積み重なっていると思う、別にそれを将来の出版物のタネにしようなんて思ってもないけど(笑)

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